わたしの離人感
わたしの離人感は主に「視界なんです」ということを以前書きましたが、
中一の夏から、いきなり、目に映る景色が、テレビを見ているかのように感じられるようになりました。
わたしにとってこの変化は突然なものでした。
「徐々に、気づいたらなってた」みたいなものではありません。
今ここにいる、物が、人が、ここに存在している、という実感が得られない。
見えていて、頭では理解できているから、今までどおり振る舞えるんだけど、
まるで脳の「視界に実感をともなう」という神経の機能だけが故障しているかのようです。
離人って本当に不思議ですよね。
いやなんていうか、ふしぎとかいってる場合じゃないですよね。本人にとっては本当に不快でストレスレベルははんぱないですよ。
でも、どうやって言葉に尽くしても、経験したことのない人には、やっぱりわかってもらいづらいですよね。
家族や大切な人などに話してわかってもらっても、自分がつい普通に今まで通り振る舞えるものだから、まわりはよく忘れます。わたしがいつもこの障害、ストレスを抱えているということを忘れてしまう。
わたしが感じるのは、やっぱり離人があるって本人にとっては人生において相当なハンデだしストレスだということ。
「これがなかったらどんなにもっと自分らしく楽しく生きられるだろう!」って思ってしまいますよ。
疲れやすかったり、ストレスを感じやすかったり、心も弱くなってしまうこともあると思うんです。だから、そんなつらさも、まわりにはわかってもらいたいですよね。
私の離人感、にはなしを戻すと、
わたしは、離人になったとき、自分の手の平を見つめたことを覚えています。
「いやちがう、絶対今までと見え方がちがう」ってこわく思いました。
大好きな漫画を読んでいても、視界にものが近くにあっても、ここにあるっていうかんじがしない。
あと当時、「地に足がついていない」感覚がありました。
今はそれはそれほどストレスにならないのですが、階段とか速くおりるとき、踏み外しそうになってこわくなることとかあったりします。(実際ふみはずしはしない)
自分自身が、「足のつまさきから、頭のてっぺんまでが自分の体」っていう感覚がありません。鏡で自分の顔をみても、違和感を感じたことを覚えています。
わたしは、感情はあります。喜怒哀楽、むかしと変わらないと思います。
味も感じます。以前と変わりません。
触れる感覚も、変わりません。
性格も基本そんなに変わらないかな。
ただ視界だけ、とても顕著です。
目を酷使して疲れたとき、離人が強く感じられます。
あと風邪ひいたときも、強く感じます。
ほかの離人の方はどんな感覚なんでしょう。
あまり話したことないのでわからないのですが、わたしと違うのか、似てるのか、
きっと、「今までの自分の感覚とちがくてとてもつらい」ということは共通しているんだろうな。